むかし、むかし、あるところに竹取の翁(たけとりのおきな)という者がいて、竹を切って、篭(かご)やざるを作って暮らしていました。 ある日のことです。いつものように竹を切りに竹林に行くと、一本の光る竹がありました。 その光る竹を切ってみると、中には、手のひらにおさまるような小さな女の赤ん坊が入っていました。 「きっと私の子になるはずの人だ。」 と思い、手のひらにのせて家へ帰りました。
翁(おきな):おじいさんのこと