日本の昔話、おとぎ話、民話

かぐや姫11 不死の山(ふじのやま)

不死の山(ふじのやま)

帝は姫が残した「不死の薬」と手紙をご覧になりましたが、
「ふたたび姫に会えないのなら、こんな薬をもらって長生きしてもしかたがない。この国で最も天に近い山に登って薬と手紙を燃やしてしまえ。」
と家来(けらい)にお命じになりました。

多くの兵士が駿河(するが)の国の高い山へ登って、帝の命令通りに手紙と薬を燃やしました。
その山頂から、煙が月の都に届けとばかり雲の中へ立ち上がりました。
それ以来、その山は「不死の山」(富士の山)と呼ばれるようになりました。

               ー おしまい ー


駿河(するが)の国:現在の静岡県


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