
鶴の恩返し1 罠(わな)にかかった鶴
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むかし、むかしのこと。
ある雪深い山里に、貧しいけれども心優しい、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日のこと、おじいさんは薪(たきぎ)を売りに近くの町まで出かけました。
その帰り道、田んぼの中で何かが動くのが見えました。
近づいてみると、それは罠(わな)にかかって苦しそうにもがく、一羽の鶴でした。
「かわいそうに。動くなよ。いま、助けてやるからな。」
おじいさんが、罠を外してやると、鶴はうれしそうに鳴きながらおじいさんの頭の上を飛び回った後、山のほうへと飛び去って行きました。
家に帰ると、おじいさんはおばあさんに、
「今日はいいことをした。罠にかかった鶴を助けてやった。」
と話しました。
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