翌朝、娘はまた前と同じ美しい反物を持って部屋から出てきましたが、 「私は、雪の日に助けていただいた鶴です。ご恩を返すためにずっと一緒に暮らしたいと思いましたが、鶴の姿になっているところを見られてしまったので、これ以上一緒に暮らすことはできません。短い間でしたが、とてもお世話になりました。」 というと、鶴の姿になり、山のほうへと飛び去って行きました。
ー おしまい ー