
鶴の恩返し4 機を織る(はたをおる)
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そんなある日のこと、娘が、ふと思いついたように、
「おとうさん、機(はた)を織りたいので、糸を買ってきてくれませんか。」
というので、おじさんは町へ出かけて、糸を買ってきました。
すると、娘は、
「これから部屋に閉じこもって機を織りますが、その間は、決して部屋の中をのぞかないでください。」
というと、食事もとらずに三日三晩、機を織り続けました。
障子(しょうじ)の向こうの部屋からは、
トントンカラリ、トンカラリ
トントンカラリ、トンカラリ
と、娘が機を織る音だけがきこえてきます。
機(はた)を織る:衣服をつくるための織物(おりもの)、反物(たんもの)を織ること
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